ルトワックの”クーデター入門”

書籍データ

発行年月日 2018年3月25日
著者 エドワード・ルトワック
訳者 奥山真司 おくやままさし
副題

史実/事件/事故

年月日 史実/事件/事故

人物

重要文抜き書き

P.42
「クーデターとは、国家機関の中の、小規模でも決定的に重要な部分への浸透によって成り立っている。この部分を利用し、政府が残りのすべての部分に及ぼしている支配権を奪うものである」

P.109
敵はその活動を、自らの限界を心得た上で計画しているにもかかわらず、アメリカは衛星写真と電子化された情報の傍受だけで全ての知見を得ようとしている。当然ながら、このような試みは失敗へと向かわざるを得ない。

P.288
「プロパガンダ」とは、その内容に情報や娯楽など、あらゆる活動が含まれる。そしてその機能は、(a)現在の苦しみから注意をそらせ、(b)将来の幸福を確約することで正当化すること、にある。

そのためには外の世界はもっとひどい状態であると宣伝したりするが、多くの場合は、過去の生活水準が非常に劣悪であったことを主張することも含まれる。

それと同様に重要なプロパガンダの目的としては、現在の指導層が自分たちのやり方こそ近代化への最も効率の良い道筋であると大衆を説得することがある。

具体的には、統計のイメージを使った理性に訴えかける方法や、指導者が「超人」であるとみせかける。

その狙いは、(a)個人の活動を監視と投獄によって押さえることと、(b)強制力の誇示によって民衆を威嚇すること、そして(c)メディアを統制し、公の場での議論を禁止することで都合の悪い情報の流通を妨害する、などである。

単語/用語

メモ

まとめ

■クーデターの前提条件
1. クーデターの対象となる国は、社会・経済の条件が低く、国民のごく一部しか政治への参加を認められていない国であるべきだ
2. クーデターの標的となる国は充分に独立した国家でなければならず、その国内政治における外国の影響は比較的小さくなければならない
3. クーデターの対象となる国は、政治的な中心をもっていなければならない。中心部が複数ある場合、その所在をしっかりと確かめる必要がある。またそれは、民族的なものではなく、政治的な構造をもったものでなければならない。もし国家が非政治的な組織によって支配されているのであれば、その組織の同意か、中立の約束をとりつけないかぎり、クーデターは実行できない。

引用文献

P.92
筑摩世界文学大系(50) 『ノストローモ』(ジョゼフ・コンラッド著/鈴木健三訳)

読破記録